更新日2023年03月15日

車両の修理

お車の修理代について

交通事故によって、おケガとは別に、またはお車単独で損害が発生することが珍しくありません。

お車が壊れた場合は、修理費用はもちろんのこと、代車代や評価損の損害が生じたりします。

車の修理におけるスムーズな解決のポイントは、加害者に保険会社が付いている場合は保険会社と、任意保険が付いていない場合は相手方本人と、コミュニケーションをとりながら進めることです。

保険会社や相手方とのコミュニケーションをとらずに、勝手に進めてしまうと、後で「修理代が高すぎる」等のトラブルに発展しかねません。

したがって、保険会社等と連絡をとりながら進めるのが基本です。もっとも、コミュニケーションを密にとっていても、争いが生じることがあります。

修理工場

修理工場は、知り合いの修理工場に黙って入庫する等は避けた方が無難です。保険会社等と連絡をとり、修理工場についても相談してみてください。

修理代は、保険会社が修理工場と修理費用を「協定」といって、双方で事前に擦り合わせするのが原則です。保険会社との「協定」に時間がかかる修理工場ですと、修理への着工が遅れる可能性があります。

保険会社が信頼をおいている修理工場ですと、「協定」するにあたってのチェックも通りやすくなります。

コミュニケーションを密にすることによって、修理費用の金額自体で揉めることは回避できます。

もっとも、修理個所(どの傷が交通事故のものか)について争いがある場合等、どうしても争いが生じる場合があります。この場合は、保険会社の言いなりになるのではなく、DUONにご相談下さい。

コミュニケーションを密にとることと、相手の言いなりになることは当然違います。

代車の借り方

代車の場合、代車代を請求できる要件が決まっていますので、保険会社に事前に確認するようにしましょう。そして、代車は自分で借りるのではなく、保険会社に手配させるのが良いです。

理由は、将来、代車の返却の時期が争いになった時に備えるためです。つまり、保険会社は、代車を手配する際に、通常、決まったレンタカー会社を使用します。レンタカー会社自体が保険会社のお客さんである等保険会社と取引関係にあることが通常です。

保険会社とレンタカー会社間においては、「損保料金」といって通常のレンタカー代よりも安く借りられることが多いので、代車の返却について柔軟に解決できる可能性があります。

また、保険会社は取引関係にあるレンタカー会社に対し、レンタカー代を滞納する訳にはいきませんので(契約書上保険会社が借り主となっていますので)、代車代は支払い続けざるを得ないことが多いです。

保険会社が、無理に代車を引き上げようとした場合に、有利に交渉を進めることができます。

評価損について

登録から間もない新車の場合、修理することによって市場価値が下がる損害を補償するために、評価損が認められることがあります。

評価損は、修理費用の20?30%程度であることが多いです。

評価損は、特に保険会社と争いになることが多いです。評価損は、価格の減額等を立証することが難しく、減額を立証しようとするとどうしても費用がかかりますので、費用対効果を考えなければなりません。

比較的簡単に取得できるものとして、日本自動車査定協会が発行する事故原価額証明書がありますが、評価額の根拠が明らかでない場合が多く、裁判では、証明書の価額とおりの金額が認められるとは限りません(ただし、保険会社は、証明書の金額を鵜呑みにすることがあります)。

交渉では、評価損が調整弁の役割をしますので、評価損の支払いは最後に詰めた方が良いです。はじめから、評価損にこだわって交渉をすると、保険会社が交渉に見切りをつけるプラス材料となり、本来であれば交渉で終わらせられるものも裁判になってしまうことが考えられます。

物的損害の賠償請求については,上記記載に書いた展開を先に呼んで対応を開始しなければなりません。ご不明な点は、DUONにご相談ください。

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